馴染みのない土地で落下傘開業を成功させるには、「地域住民の目に触れやすいぶん集患しやすい」「医療機関のコミュニティを形成しやすい」という2つのメリットをもつ医療モール開業がおすすめ。
このページでは、医療モール開業に対応しているおすすめの開業支援会社を紹介しているほか、落下傘開業のメリット・デメリット、落下傘開業に苦労したドクターの声、落下傘開業を成功させるために押えておくべきポイントを解説しています。
実際に落下傘開業したドクターたちの声を取り上げています。先人の苦労から学び、事前に対策を立てておきましょう。
基幹病院の内科トップだったので勤務医の時にはそれなりに知名度があると思っていたが、医師以外の、一般の方には知られていなかった。病院から連れてきた患者さんが極端に少なくいつもがらがらで心配だった。
落下傘開業で借金は8,000万・・・宣伝にもお金はかけられず・・・ひたすら口コミのみでした。いまだに苦労しています。
「種を蒔かないと芽は出ない」と自分に言い聞かせ、開業前から介護事務所、訪問看護ステーション、病院などへ院長と共にあいさつに回りましたが、近隣には訪問専門診療所も多数あり、芽はなかなか出ず、開業後も昼休みには挨拶回りを行い、当院の存在を知っていただくための営業を続けてきました。
また、近隣のヘルパーさん、ケアマネジャーさん、訪問看護師さんなどを招待し、「茶話会」も開催しました。ざっくばらんに情報交換をする場を設けることで、地域の情報や、どんな対応が求められているのかをリサーチするよい機会になりました。
病診連携については、まずは市内の総合病院の連携室にお願いにいきました。しかし、新参者の私にはなかなか患者さんを紹介していただけず、病診連携はうまく進みませんでした。
運転資金も少なくなり、土日の当直のアルバイトを始めました。最初は東京まで通っていたのですが、移動が大変なこともあり、自宅近くでのアルバイトに変更しました。医師会もこまめに顔を出すようにしていると、対応も変わり、親しい先生もできてきます。
実際に落下傘開業したドクターの声やよくある失敗例を踏まえて、落下傘開業を成功させるために押さえておくべきポイントをまとめました。
クリニック開業を成功させたいからこそ、最新医療機器を購入したい、高いコンサル料を払って入念な診療圏調査や事業計画の作成を依頼したいという気持ちはわかります。しかし、実際に大事なのは「クリニックを開業した後」です。
どれだけ良い機器を導入して、どれだけ綿密なシミュレーションを立てても、現実は想定通りにいかないことのほうが多いもの。クリニック開業を成功させるには、開業後の状況を見て軌道修正できるように、運用資金を手元に残しておくことが大切です。
開業前に過剰投資して資金がつき、1年目閉業…なんて事態にならないよう気を付けしょう。
落下傘開業に立ちはだかる最も大きな壁は「集患」です。これまで築き上げてきた医師としての知名度を使わずに患者さんを集める必要があるため、口コミが広まるのをただ待っているだけでは途方もない時間がかかります。
クリニックを開業したら、実際に来院した患者さんの年齢層や性別等を踏まえて、効果的な施策をピンポイントで打ちましょう。医療業界は厳しい広告規制もあるため、自身で広告を勉強して試すより、その道のプロに相談したほうが効率的かつリスクを抑えられるでしょう。
コミュニティ形成は、落下傘開業を成功させるうえで欠かせない要素です。クリニックを開業すること自体が初めての場合、早めにコミュニティを築いておけば具体的なアドバイスを受けられるでしょう。地域ならではの情報を効率よくリサーチできるようになります。
また、集患につなげる手段としても、同エリアにあるほかのクリニックからの紹介は外せません。複数の診療科が集積する医療モール開業を選択すれば、他のクリニック・医師とのコミュニティを築きやすくなるでしょう。
落下傘開業のメリット | ・ゼロから自分の力を試せる ・人間関係のしがらみがない |
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落下傘開業のデメリット | ・困ったときに頼れる人がいない ・集患に時間がかかる |
馴染みのない土地で、心機一転して自身の診療方針を作り上げることができる「落下傘開業」という選択肢。勤務医のしがらみから解放され、喧騒から少し離れた福岡の地でクリニックを開業したいと考えているドクターは、ぜひ成功のポイントを踏まえて開業準備を進めてください。
「困ったときに頼れる人がいない」「集患に時間がかかる」という課題も、自分から行動を起こしたり、開業支援会社を上手に活用したりすることで解決できる課題です。開業までのサポートを無料で行ってくれるので、気になる方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
福岡に拠点があるクリニック開業支援会社の中でも、「落下傘開業を無料でサポート」「医療モールを開発」「開業後も集患施策を無料実施」という3つのポイントを網羅していたトータル・メディカルサービスに注目しました。
福岡の落下傘開業を無料でサポート
トータル・メディカルサービスは落下傘開業に伴う準備・工程をワンストップで対応している会社です。
対応範囲はとても幅広く、診療圏調査に基づいた物件選定、事業計画の立案、物件の交渉手続きや資金調達、スタッフの募集や面接、医療法に基づいた広告、申請書類の作成等に至るまでサポートしてくれます。
開業支援サービスはすべて無料で受けられるため、初めての方でも気軽に相談しやすいでしょう。
コミュニティ形成・集患につながる
医療モールを開発
交通の利便性が高い場所に複数の診療科が入る医療モール「メディカルスクエア」を開発・紹介しています。1か所で複数の診療科目を受診できる便利さとアクセスの良さが魅力。人の集まりやすい商業施設内併設の医療モールもあるため、落下傘開業でも早い段階でクリニックの存在を広められ、集患につなげやすいでしょう。
また、同じ医療モールに入っている他診療科と連携を図ることで、落下傘開業でもコミュニティを形成しやすい傾向があります。
開業後も集患につながる施策を無料実施
クリニック開業後もドクターを支え続けるパートナーになることを目指し、開業後も早期集患につながる施策を無料で実施しているのが特徴です。これまでに、医療モールがオープンする前に新聞広告を打って内覧会を行い、来院者にプレゼントを配布することでクリニックの認知向上・集患につなげたり、血圧・体脂肪測定機器を提供して、医療モール全体で健康セミナーを開催したりしています。
また、調剤薬局事業を基盤としている会社で、大手病院の門前薬局も展開しているため、エリアによっては連携している医療機関を紹介してもらえる可能性があります。
アーバンモール新宮中央内
JR九州新宮中央駅西口より徒歩3分の場所にある商業施設「アーバンモール新宮中央」内に設けられた医療モールです。
トータル・メディカルサービスはこの地で、「ひぐち内科クリニック」と「くわの耳鼻いんこう科クリニック」の医療モール開業を支援。人が日常的に集まる商業施設内にあり、駐車場を共用で利用できることから、地域住民の早期認知・集患に成功しています。
折尾クロステージ内
JR鹿児島本線折尾駅から徒歩3分の場所にある19階建ての複合施設「折尾クロステージ」の1階に設けられた医療モールです。
トータル・メディカルサービスはこの地で、「奥内科クリニック」と「ゆかりアイクリニック」の医療モール開業を支援。2階以降が住居区域となっていることもあり、マンション住民の集患に成功しています。
会社名 | 株式会社トータル・メディカルサービス (メディカルシステムネットワーク) |
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設立年 | 1990年 |
主な事業内容 | 調剤薬局運営事業、開業支援事業、メディカルサポート事業、健康食品事業、フードサービス事業 |
所在地 | 福岡県糟屋郡新宮町緑ヶ浜4-17-22 |
電話番号 | 0800-500-5710 ※音声案内後に⑥をプッシュ |
電話受付 | 9:00~18:00(定休日:土・日・祝日) |
公式サイトURL | https://www.msnw-kaigyou.jp/ |